繰り返す口内炎、目の症状——早めの治療で失明を防げます

ベーチェット病は、繰り返す口内炎、外陰部の潰瘍、目の炎症、皮膚の症状を特徴とする病気です。症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しますが、適切な治療で症状を抑え、失明などの重い合併症を防ぐことができます。
こんな症状、心当たりはありませんか?
- 痛みのある口内炎を何度も繰り返している
- 外陰部に潰瘍ができる
- 目が充血する、かすむ、見えにくくなる
- ニキビのような赤い発疹が体に出る
- 注射や虫刺されの跡が赤く腫れやすい
- 関節が痛む
- 腹痛や下血がある
- 足が急に腫れて痛む(血栓)
「ひとつでも当てはまる」と感じたら、早めにご相談ください。
ベーチェット病とは
若い成人に多い病気で、日本では指定難病になっています。口内炎・外陰部潰瘍・目のぶどう膜炎・皮膚症状の4つが代表的な症状です。
全身の血管に炎症が起こる(血管炎)ことも特徴で、腸の潰瘍や血栓など、さまざまな症状につながります。症状は落ち着いている時期と再燃する時期を繰り返します。
特に目のぶどう膜炎は、放置すると視力低下や失明につながるため、眼科と連携した継続的な管理が欠かせません。
診断 ─ 当院での進め方
特定の検査で決まる病気ではないため、症状の組み合わせと経過をていねいに確認し、厚生労働省の診断基準に基づいて診断します。
初期には症状が揃わず、単なる口内炎と区別しにくいこともあります。そのため経過を追いながら判断していくことが重要です。他の病気との見分けのために血液検査も行います。
治療
症状に応じた治療を組み合わせます。口内炎や皮膚の症状にはステロイドの軟膏やうがい薬、アプレミラスト(PDE-4阻害薬)、目のぶどう膜炎にはステロイドの点眼や眼球周囲への注射、全身のステロイド内服を行います。
再発を防ぐためにコルヒチンを使用し、症状が強い場合や目の症状が繰り返す場合には生物学的製剤(インフリキシマブ、アダリムマブなど)も用います。腸の病変には5-ASA製剤やステロイド、免疫抑制剤を使用します。
「口内炎が多い体質」と思っておられる方の中に、ベーチェット病が隠れていることがあります。目の症状が加わっている方は、特に早めのご相談をおすすめします。

