発作を止めるだけでなく、二度と起こさないことを目指します

痛風は、尿酸が結晶となって関節にたまり、激しい痛みの発作を起こす病気です。発作の痛みは治りますが、そこで治療をやめてしまうと再発を繰り返し、腎臓にも負担がかかります。発作を抑えることと、尿酸を下げて再発を防ぐことの両方が大切です。
こんな症状、心当たりはありませんか?
- 足の親指の付け根が急に赤く腫れて激しく痛む
- 触れることもできないほどの痛みが夜中に始まった
- 膝や足首が急に腫れて熱を持っている
- 健診で尿酸値が高いと言われている
- 同じような発作を何度も繰り返している
- 耳や関節にしこりができてきた
「ひとつでも当てはまる」と感じたら、早めにご相談ください。
痛風とは
体内の尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸が結晶となって関節にたまり、それが引き金となって激しい炎症が起こります。中年の男性に多くみられます。
「風が当たっても痛い」と言われるほどの激痛が特徴で、多くは足の親指の付け根から始まります。痛みは数日から1週間で自然に治まりますが、高尿酸血症を放置すると発作を繰り返し、慢性の関節炎(痛風結節)や尿路結石、腎障害につながることがあります。
診断 ─ 当院での進め方
典型的な症状であれば診察でほぼ診断できますが、血液検査で尿酸値を確認します。
ここで注意が必要なのは、発作の最中は炎症の影響で尿酸値が一時的に下がり、正常範囲に見えることがある点です。そのため発作が落ち着いた時期に、あらためて尿酸値を確認します。
当院では関節エコーも活用します。エコーで尿酸の結晶による特徴的な所見(Double Contour Sign)を確認することで、より確かな診断につながります。偽痛風や化膿性関節炎との見分けも重要です。
治療
01 発作時の治療
激しい痛みを抑えるため、NSAIDs(消炎鎮痛剤)やコルヒチン、ステロイドを使用します。痛む関節は安静にして冷やすと少し楽になります。この時期は激しい運動を避けてください。
02 尿酸を下げる治療
発作が落ち着いてから(または発作中から)、尿酸を下げる薬(アロプリノール、フェブキソスタットなど)を使って尿酸値を6mg/dL以下に保ちます。必要に応じて尿酸の排泄を促す薬も併用します。この治療が再発と合併症を防ぐ鍵です。
03 食事と生活の見直し
プリン体の多い食品(レバー、魚卵など)とアルコール(特にビール)を控え、水分を十分にとります。野菜や乳製品は尿酸を下げる助けになります。運動による減量も有効ですが、発作中の激しい運動は逆効果ですのでご注意ください。
「発作が治ったから大丈夫」ではありません。尿酸値が高いままだと、関節と腎臓は静かに傷んでいきます。健診で尿酸値を指摘された方も、どうぞご相談ください。

