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親や兄弟が関節リウマチの場合、遺伝しますか?なりやすい人の特徴を教えてください

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「母親が関節リウマチだったので、自分も遺伝するのではないか」「兄弟がリウマチと診断されたけれど、私も検査を受けた方がよいのか」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、親や兄弟に関節リウマチの方がいるからといって、必ず発症するわけではありません。

ただし、発症には遺伝的な要因が関係しているとされており、家族に関節リウマチの方がいる場合は、そうでない方に比べて発症しやすい傾向があります。

大切なのは、「遺伝するかどうか」だけで不安になることではなく、関節リウマチの初期症状を知り、気になる症状がある段階で早めに相談することです。

手を痛めている女性

関節リウマチはどんな病気?

関節リウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、痛み・腫れ・こわばりなどを引き起こす、自己免疫疾患のひとつです。

また、症状は左右対称に出ることが多い一方で、初期には片側だけ、または少数の関節だけに出ることもあります。

症状と治療方法

関節リウマチの代表的な症状は、朝起きたときの手のこわばり、関節の痛みや腫れ、指の動かしにくさなどです。

手指や手首、足の指などの小さな関節に症状が出ることが多いですが、肘・肩・膝・足首などに症状が現れるケースもあります。

また、リウマチが進行すると関節破壊が起こり、関節の変形や可動域の制限がかかり、歩きにくくなるなど日常生活に支障が出てしまうことも考えられます。

近年は治療法が進歩しており、早期に診断して適切な治療を始めることで、関節の破壊や変形を抑え、病気が落ち着いた状態である「寛解(かんかい)」を目指せるようになっています。

親や兄弟が関節リウマチだと遺伝する?

必ず遺伝する病気ではない

親子の後ろ姿

親・兄弟・子どもなど、血縁の近い家族に関節リウマチの方がいる場合、発症リスクは約3倍高くなると考えられています。

ただし、関節リウマチは、必ずしも遺伝的な要因だけで発症する病気ではありません。

日本リウマチ学会でも、関節リウマチの原因はまだ明らかではないものの、遺伝的要因のほか、喫煙や歯周病などの環境要因の関与が指摘されています。

そのため、家族に関節リウマチの方がいる場合は、過度に不安になる必要はありません。症状が現れたら、早めに医師に相談することが大切です。

「遺伝病」と「遺伝的要因が関係する病気」の違い

関節リウマチは、親から子へ病気そのものが必ず受け継がれる「遺伝病」ではありません。

遺伝するのはあくまで「免疫の働きに関係する体質」であり、関節リウマチになりやすい要因が関係しています。

ご家族に関節リウマチの方がいる場合にできること

家族に関節リウマチの方がいる場合、まず意識したいのは、初期症状を見逃さないことです。

朝の手のこわばり、指や手首の腫れ、足の指の痛み、関節の痛みが長引くなどの症状があれば、「そのうち治るだろう」と放置せず、早めに相談しましょう。

また、関節リウマチの発症を完全に防ぐ方法が確立されているわけではありませんが、リスクとして知られている環境要因を減らすことは、体の健康においても大切です。

関節リウマチになりやすい人の特徴

関節リウマチになりやすい人には、以下のような傾向があります。

・ 家族に関節リウマチの人がいる方
親や兄弟など血縁者に関節リウマチの方がいる場合は、遺伝的な要因が関係します。

・ 中年期の女性
関節リウマチは女性ホルモンの変化が関係していると考えられており、特に40〜60代の女性で発症が多いとされています。また、高齢で発症する方も増えています。

・ 喫煙習慣がある方
長期間の喫煙は関節リウマチの発症リスクを高めることが知られており、病気の活動性、治療反応性にも関係すると言われています。

・ 歯周病をお持ちの方
歯周病の原因菌(ジンジバリス菌:Porphyromonas gingivalis)は、リウマチの原因抗体を作り出す引き金となることもあります。口腔ケアを意識し、歯科検診で定期的にメンテナンスしましょう。

関節リウマチは、早期診断・早期治療が大切です

家族に関節リウマチの方がいて、次のような症状がある場合は、早めにリウマチ診療を行う医療機関へ相談することをおすすめします。

医療機関へ相談するべきサイン

  • 朝起きたときに手がこわばる
  • 手指、手首、足の指の関節が腫れている
  • 関節の痛みが長引いている
  • 指が動かしにくい
  • 関節に変形がある
  • 関節の痛みや腫れが6週間以上続いている

 

関節リウマチや膠原病による関節症状は慢性的に続くことがあり、症状が数週間以上、特に6週間以上続く場合には、関節炎診療に対応しているリウマチ専門医や、整形外科への受診が勧められています。

「少し痛いだけだから」「年齢のせいかもしれない」と様子を見ているうちに、関節の炎症が進んでしまうこともあります。

早期診断・早期治療が、将来の関節を守ることにつながりますので、家族に関節リウマチの方がいて、少しでも気になる症状がある場合は、早めにリウマチ専門医へ相談しましょう。

日進市・赤池周辺で関節リウマチが心配な方へ

患者の手を触診する整形外科医

さいとう整形外科リウマチ科日進分院は、2026年8月25日に新規開院予定の、痛み・しびれ・関節リウマチ・膠原病(こうげんびょう)の専門クリニックです。

リウマチ・膠原病の専門医が在籍しており、痛みやしびれの改善を目指すだけでなく、日進市の整形外科として、患者さんが楽しい生活を送れるようになるまでサポートすることを理念としています。

「親が関節リウマチだから心配」「他院で異常なしと言われたけれど症状が残っている」という方は、一人で悩まずご相談ください。

当院のリウマチ検査で行うこと

関節エコーで初期の炎症を確認

エコー検査

関節リウマチの早期診断では、血液検査だけでなく、関節の状態を丁寧に確認することが大切です。

さいとう整形外科リウマチ科 日進分院では、問診・触診を行い、必要に応じて関節エコー(関節超音波)を活用します。

この検査で、レントゲンでは確認が難しい初期の炎症や滑膜炎(かつまくえん)の状態を把握することで、早期診断と治療判断に役立てます。

特に初期の関節リウマチは、症状がはっきりせず、1回の検査だけでは診断が難しいこともありますので、そのような場合は、経過を見ながら複数回検査を行うことがあります。

血液検査が陰性でも、関節リウマチの可能性はあります

血液検査では、関節リウマチに関連するリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体、炎症反応などを確認します。

ただし、RFや抗CCP抗体が陽性でも、関節リウマチではない場合もあり、血液検査だけで関節リウマチを診断できるわけではありません。

そのため当院の診断では、痛みや腫れのある関節の数や部位を確認するための触診や、炎症反応、血液検査の結果を確認し、総合的に判断します。

関節の腫れやこわばりが続く場合は、リウマチ専門医による診察を受けることが大切です。

当院のリウマチ診療や治療方針について詳しく知りたい方は、「リウマチ・膠原病科」ページをご覧ください。

リウマチ・膠原病科

関節リウマチの要因は遺伝だけではありません

関節リウマチは、親や兄弟から必ず遺伝する病気ではありません。ただし、家族に関節リウマチの方がいる場合は、発症しやすさに関係する可能性があります。

大切なのは、遺伝を必要以上に怖がることではなく、朝の手のこわばりや関節の腫れ、長引く痛みなどの初期症状に早く気づくことです。

気になる症状がある場合は、早めにリウマチ専門医へ相談しましょう。早期診断・早期治療が、将来の関節を守ることにつながります。

執筆者

経歴

コンテンツ監修

さいとう整形外科リウマチ科 院長

斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院

主な著書

「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)