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関節リウマチとビタミンDの関係は?期待できる効果や日常的に取り入れる方法をご紹介

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「関節リウマチにはビタミンDがよい」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

ビタミンDは、骨の健康維持に不可欠な栄養素で、免疫や炎症との関係も研究されていますが、摂取するだけで関節リウマチを治療できるわけではありません。

一方でリウマチ患者さんは、痛みによる外出の機会減少や病気の炎症などの影響で骨粗鬆症のリスクが高まるため、ビタミンDを不足させないことが非常に大切です。

この記事では、関節リウマチとビタミンDの関係、ビタミンDを多く含む食品、日光との付き合い方、食事で注意したいポイントについて解説します。

日光浴をする女性

関節リウマチとビタミンDの関係性

カルシウムの吸収を助けて骨の健康を守る

ベッドで休んでいる女性

ビタミンDの代表的な働きは、腸管からのカルシウム吸収を助け、骨の形成を支えることです。カルシウムを十分に摂っていても、ビタミンDが不足すると効率よく吸収されにくくなります。

関節リウマチでは、症状や炎症が強い状態が続くことや、関節の痛みによって体を動かす機会が減ることなどが、骨の健康に影響する場合があります。

特に、閉経後の女性や普段外出をしない方は、カルシウムとともにビタミンDを不足させないよう意識することが大切です。

関節リウマチに伴う骨粗鬆症リスクとの関係

ビタミンDは骨だけでなく、免疫機能や炎症を調整する働きにも関係しています。

関節リウマチの患者さんを対象とした研究では、炎症性物質(サイトカイン)が骨を作る働きを低下させる一方で、骨を破壊する「破骨細胞」を活性化させる因子(RANKL)の発現を促し、破骨細胞の働きが活発になるとされています。

そうして骨量が減ることで、骨粗鬆症のリスクが高まることが知られています。

ただ、ビタミンDとリウマチの改善との関連性が示されているものの、有効性や最適な摂取量は明確になっておらず、ビタミンDそのものが抗リウマチ薬の代わりになるものではありません。

日本リウマチ財団も、サプリメントだけで関節リウマチの疾患活動性をコントロールできる科学的根拠はないとしています。(→日本リウマチ財団「リウマチQ&A」Q.15より)

食事やサプリメントだけに頼らず、医師から処方された薬を継続しながら、不足している栄養を補うという考え方が大切です。

関節リウマチの患者さんがビタミンDを日常的に取り入れる方法

ビタミンDは、食品から摂取するだけでなく、日光を浴びることによって皮膚でもつくられます。食事と日常生活の両方から、無理なく取り入れることがポイントです。

魚やキノコなどの食品から摂取する

魚を中心としたバランスのいい和食

ビタミンDは、次のような食品に多く含まれています。

・サケ、サバ、イワシ、サンマなどの魚類
・干しシイタケ、キクラゲなどのキノコ類
・卵黄

特に魚類は、ビタミンDとともにたんぱく質や脂質も摂取できるため、普段の食事に取り入れやすい食品です。

キノコ類は、汁物や炒め物、炊き込みご飯などに加えると無理なく摂取できます。

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、18歳以上の男女におけるビタミンDの目安量は1日9.0μg(マイクログラム)、耐容上限量は1日100μgとされています。

ただし、食事摂取基準は1食ごとの基準ではなく、習慣的な摂取量の目安です。毎日の数字を厳密に計算するよりも、食事全体では野菜や果物、豆類などのさまざまな食品をバランスよく組み合わせることを心がけましょう。

適度に日光を浴びる

青空の下でストレッチをする女性

ビタミンDは、適度に紫外線を浴びることによって皮膚でもつくられます。散歩や買い物など、日常生活の中で無理のない範囲で屋外に出ることを意識するとよいでしょう。

一方、紫外線の浴びすぎは日焼けや光老化、皮膚へのダメージにつながります。強い日差しの下で長時間過ごす必要はなく、季節や時間帯に応じた紫外線対策も必要です。

また、膠原病のひとつである「全身性エリテマトーデス」などのように、日光過敏症を引き起こす恐れがある疾患では、紫外線によって症状が悪化する可能性があります。

光線過敏症がある方や、医師から紫外線を避けるよう指示されている方は、無理な日光浴を行わないようにしましょう。

体調に合わせて体を動かす

関節の痛みが落ち着いているときは、散歩やストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことも大切です。

適度な運動は筋力や関節の動きを保つだけでなく、骨への刺激にもなります。

ただし、関節が強く腫れているときや痛みが増しているときに無理をすると、関節へ負担がかかります。体調や関節の状態に合わせ、医師や理学療法士へ相談しながら行いましょう。

関節リウマチで避けたほうがよい食品はある?

必ず避けるべき食品は基本的にない

関節リウマチの患者さん全員が、必ず避けなければならない食品は基本的にありません。

ただし、お菓子や脂肪分の多い食品、塩分の多い食品、アルコールやカフェインなどを過剰に摂ると、体重増加や糖尿病、高血圧、脂質異常症などにつながる可能性があります。

特にステロイドを使用している方は、食欲増加、血糖値やコレステロール値の上昇などに注意し、食べすぎを避けることが大切です。

サプリメントは自己判断で大量に摂らない

サプリメントの入れ物をもつ女性

ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、過剰に摂取すると体内に蓄積します。

サプリメントを長期間大量に摂取すると、血液中のカルシウム濃度が高くなり、吐き気や食欲低下、腎機能への影響などを引き起こす可能性があります。

すでにビタミンD製剤や骨粗鬆症の薬を使用している方、腎臓病などの持病がある方は、特に注意が必要です。

サプリメントを始める前に、現在服用している薬や摂取量を主治医へ伝えましょう。

関節リウマチと言われて、食生活について気になる方はご相談ください

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するために必要な栄養素です。

関節リウマチの患者さんにとっても、不足しないよう意識することは大切ですが、ビタミンDだけで関節の炎症を抑えたり、病気を治したりすることはできません。

バランスのよい食事を基本に、体調に応じた適度な外出を心がけましょう。サプリメントの使用や、治療薬と食品の組み合わせについて不安がある場合は、自己判断せず医師へ相談することが重要です。

さいとう整形外科リウマチ科日進分院では、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医が、関節の状態だけでなく、服用している薬や合併症、生活状況などを踏まえて診療します。

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執筆者

経歴

コンテンツ監修

さいとう整形外科リウマチ科 院長

斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院

主な著書

「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)