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全身性エリテマトーデス(SLE)の主な症状と治療方針

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治療の進歩により、日常生活を続けられる病気になりました

全身性エリテマトーデス(SLE)は、免疫の異常によって皮膚・関節・腎臓など全身に炎症が起こる病気です。かつては大変難しい病気とされてきましたが、近年は治療薬の進歩により、症状を抑えて日常生活を続けること、そして病状が安定していれば妊娠・出産も可能になっています。

こんな症状、心当たりはありませんか?

  • 頬に蝶のような形の赤い発疹が出る
  • 日に当たると発疹が出たり体調が悪くなる
  • 関節が痛む・腫れる
  • 熱っぽさやだるさが長く続いている
  • 健診で尿にタンパクが出ていると言われた
  • 髪が抜けやすい、口の中に潰瘍ができる

「ひとつでも当てはまる」と感じたら、早めにご相談ください。

全身性エリテマトーデスとは

本来は細菌やウイルスから体を守るはずの免疫が、誤って自分自身の組織を攻撃してしまう病気です。若い女性に多くみられますが、男性や中高年で発症することもあります。

皮膚や関節だけでなく、腎臓(ループス腎炎)、血液、神経など、さまざまな臓器に症状が出るため「全身性」と呼ばれます。ゆっくり経過する方もいれば、急に症状が強くなる方もいるため、状態に合わせた治療が必要です。

診断 ─ 当院での進め方

症状のあらわれ方をていねいに伺いながら、血液検査で自己抗体(抗核抗体、抗DNA抗体など)や炎症の程度を調べます。腎臓への影響を確認するため、尿検査も欠かせません。

関節の痛みについては、触診と関節エコーで炎症があるかどうかを確かめます。初期には診断が難しいこともあるため、一度の検査で決めつけず、経過を追いながら総合的に判断していきます。

治療

以前はステロイドが治療の中心でしたが、現在はヒドロキシクロロキン(プラケニル)やさまざまな免疫抑制剤、注射・点滴の生物学的製剤が使えるようになりました。ステロイドはできるだけ少ない量にとどめることが、いまの治療の目標です。

皮膚の症状には外用薬と日光を避ける工夫が有効です。腎炎がある場合は、ステロイドと免疫抑制剤を組み合わせてしっかり治療します。症状が落ち着いた後も、再燃を防ぐために少量の薬を続けながら定期的に検査で経過をみていきます。

「膠原病かもしれない」とご不安な方、他院で診断がつかずお困りの方も、どうぞご相談ください。入院や精密検査が必要な場合は、提携医療機関と連携して対応いたします。

執筆者

さいとう整形外科リウマチ科日進分院 院長

滝澤直歩

日本リウマチ学会認定 リウマチ専門医・日本リウマチ学会認定 リウマチ指導医・日本内科学会認定医・日本内科学会認定 総合内科専門医・日本腎臓学会 専門医

経歴

2002年

長野県立長野高等学校卒業

2002年

愛媛大学医学部医学科入学

2008年

愛媛大学医学部医学科卒業

2008年

福岡徳洲会病院初期研修

2010年

福岡徳洲会病院総合内科後期研修

2013年

亀田総合病院リウマチ膠原病内科後期研修

2015年

中部ろうさい病院リウマチ膠原病科 医長

2018年

中部ろうさい病院リウマチ膠原病科 副部長

2020年

中部ろうさい病院リウマチ膠原病科 部長

コンテンツ監修

さいとう整形外科リウマチ科 院長

斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)