原因のわからない高熱と関節の痛みが続くとき

成人スティル病は、高熱・発疹・関節の痛みを特徴とする炎症の病気です。原因のわからない熱が続くと不安になりますが、診断がつけば治療によって炎症を抑え、落ち着いた状態に持ち込むことができます。
こんな症状、心当たりはありませんか?
- 39℃以上の高熱が毎日、または周期的に出る
- 熱が上がったときにピンク色の発疹が体や腕に出る
- 手首・膝・肘など複数の関節が痛んで腫れる
- 喉が痛む
- 首や脇のリンパ節が腫れている
- 強いだるさが続いている
「ひとつでも当てはまる」と感じたら、早めにご相談ください。
成人スティル病とは
原因不明の全身の炎症疾患で、日本では指定難病に指定されています。小児の「全身型若年性特発性関節炎」と似た症状が、大人に起こる病気です。
高熱に伴ってサーモンピンク色の発疹が出て、熱が下がると消えるのが特徴的です。血液検査では炎症反応の著しい上昇と、フェリチンという値の大幅な上昇がみられます。
診断 ─ 当院での進め方
この病気を決定づける検査はないため、他の病気を除外していくことが診断の要になります。長引く高熱・発疹・関節炎の三つの症状に加え、血液検査でリウマトイド因子や抗核抗体が陰性であること、フェリチンが高値であることが手がかりになります。
感染症や悪性の病気が隠れていないかを確認したうえで、診断基準に基づいて総合的に判断します。
治療
まずステロイドを全身に投与し、強い炎症を速やかに鎮めます。重症の場合はステロイドパルス療法(点滴による大量投与)を行うこともあります。
ステロイドの効果が不十分な場合や減量が難しい場合には、免疫抑制剤(メトトレキサートなど)や生物学的製剤(IL-1・IL-6を抑える薬)を併用します。治療に反応すれば、発熱や関節の炎症は徐々に改善していきます。
熱の原因がわからず病院を回っておられる方も、どうぞご相談ください。リウマチ・膠原病の視点から診ることで、道が開けることがあります。

